3dデータ販売時の権利トラブルを防ぐ利用規約「VN3ライセンス」とは

自分で制作した3Dモデルを安心して販売したい──でも、著作権や二次配布、商用利用の線引きがあいまいだと、あとでクライアントとトラブルになることがあります。
そこで登場するのが、3Dモデルの制作者・販売者のために設計された利用規約テンプレート「VN3ライセンス」です。

VN3ライセンスとは


VN3ライセンス(VN3 License 略号VN3 or VN3L)は有志によるボランティア・プロボノ(社会貢献活動)として作られている、バーチャルネイティブの生活やバーチャル文化、そしてVRの発展に寄与することを目的とした、3Dモデルを中心とした汎用的なデータ配布用の利用規約のテンプレート(ひな型)です。VN3ライセンスは画一的なルールの作成を目指したり強制するものではなく、一人ひとりが自分自身のルールを作ることをサポートすることを目指しています。

https://www.vn3.org/index

あしやまひろこさんが、3dモデル販売・配布に特化した権利を守るためのライセンス「VN3ライセンス」とそのひな形を弁護士と協力しながら開発したとのことです。

Boothなどで自分で作成した3dモデルを販売・配布する際に、クリエイターは自身で規約を定めてその中で商用利用可能・不可などを決めていました。法務関係者でない個人が定めるとどうしても抜けが出てしまい、購入された後にトラブルになりかねません。

自分の権利を守り、安心して販売・配布するためにこのようなライセンスを利用することは大切です。

サンプル

下の画像のような画像を最近目にした方もいるとと思います。これがテンプレートを利用したVN3ライセンスです。
このPDFを作るためのジェネレーターがあるので次章で紹介します。

ライセンスを採用している人、会社

カシオ計算機株式会社 や東映ツークン研究所など大手が採用しているみたいです。規約を作るときの参考にするのもいいかもしれません。

作成方法

日本語で作成すると日本語と英語のPDFを自動で作成できます。

1.上のメニューバーの規約利用ジェネレーターをクリックします。

2.下のほうにスクロールし、ジェネレーターVer.xxxの下のほうのリンク(フォームが別窓で開きます)をクリックしてください

3.フォームに入力していきましょう。

4.メールに規約が届きます

5.これらをGoogleドライブに保存してそのリンクを販売サイトに記述して完了です!添付ファイルを開いて右上のマークを押して任意の場所に保存してください。

筆者の例

https://drive.google.com/file/d/1vo_PxfJ0k4fxte7rUBPS_5YDfjtNXbTl/view?usp=drive_link

参考までに、筆者がboothに販売するときはこちらの規約のリンクを乗っけておきます。

まとめ

大切な作品の権利を守って楽しいクリエイターライフを送りましょう!