これから始めるLinux|主要8大Linuxディストリビューション比較

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なんかLinuxって言葉は聞いたことはあるけど何それ?美味しいの?あと黒い画面が怖いって方向けの記事です。

筆者もまだまだ扱い始めて数年の初心者ですが、筆者の備忘録もかねてLinuxの凄さを皆さんにお伝えしたいと思います。

独学でBlenderを使った3DCG制作に取り組んでいる個人です。
AIを活用したコード生成やスクリプト作成を得意としています。
もともとはMinecraftのサーバーを立てたくてジャンクPCを購入し、自宅サーバーを構築したのがきっかけで、Linux(Debian)を扱えるようになりました。
現在は、その経験を活かしてサーバー管理や自動化にも興味を持って学習しています。

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そもそもOS、Linuxとは

OSとは

Linuxの前にまずはOSについてご紹介します。OSとは「オペレーションシステム」の略で、広辞苑だと…

オペレーティングシステム 8operating systemコンピューターで,プログラムの実行を制御するためのソフトウエア。ジョブ管理・入出力制御・データ管理およびこれらに関連した処理を行う。基本ソフト。OS 。

このような説明でした。パソコンに搭載されるCPU、GPUや色々な部品と、それを使うソフトの仲介役みたいなイメージだとわかりやすいかもしれません。

そのOSは身の回りの様々なものに入っています。実はみなさんの手元にあるスマホにも入っているんです。 スマホだとAndroidOS,iOSなどでしょうか。そのほかにも自動車のナビやスマートスピーカー(話しかけると答えてくれるスピーカー)実に様々なものにOSは入っています。

そのOSには公開・非公開、無料・有料など様々なものが存在します。
OSについて別にまとめてみたので下のリンクに行くとOSについて書いています。

現在執筆中

Linuxとは

Linux とは、Unix に触発されて Linus Torvalds 氏が C 言語で一から実装したオープンソースの OS カーネル です。ここにGNUツール群(便利ツール的な感じ)などが組み合わされて作成されたのがlinuxです。さらにそのコードはオープンソースなので、コードが公開されており、透明度が高いです。

つまり、Linuxというのはカーネルでありそれだけあってもどうしようもありません。それを操作するためのアプリなどが合わさって初めて”OS“として機能するのです。

そしてそのLinuxカーネルを利用しているOSを総称して “LinuxOS“と呼ばれているのです。

なんでこんなに種類があるの?

前項でLinuxカーネルはオープンソースという話をしました。つまり誰でも開発をすることができるのです。用途や使い勝手で色々なものが作られてきたのです。そして、その結果サーバー用やデスクトップ用、組み込み用など多彩なLinuxOS(ディストリビューション)が世界中で生まれています。

下のダイヤグラムのようにlinuxは派生を繰り返してどんどん進化してきています。。mac OSも実はlinuxの親戚だったりします。
基本的には無料のものも多いですが、中には有料のものやサポートを受けるのに有料のものもあります。

自分に合ったOSを選んで、利用することが必要です。何種類か気になるものを検索して、実際にインストールし、使ってみましょう。

主要なLinuxOS

ここでは、前章のダイヤグラムを元に主要なOSについてまとめてみたいと思います。とりあえず早見表

ディストリビューション特徴用途・対象導入難易度公式サポート
Debian安定性と自由度が高いコミュニティ主導OS安定を求めるサーバー向け・中~上級者X
UbuntuDebian派生初心者にもやさしくデスクトップ向けデスクトップ・クラウド・サーバー初心者~中級者O
Linux MintUbuntuベース。より直感的で使いやすさ重視Windowsからの乗り換えに良い
デスクトップ利用
初心者X
RHEL商用サポート充実の企業向け高安定OSサーバー・有償サポートを受けたい企業向け中~上級者O
fedora最新技術をいち早く取り入れる先進的OSサーバー・デスクトップ・開発用途中級者X
CentOSRHELクローンの無償サーバOS(※現在は開発終了)サーバ用途中級者X
Oracle Linux
RHEL互換 + Oracle製品ユーザー向け
サーバー(Oracle製品使用する企業など)中~上級者O
ArchLinux
軽量シンプルで高い自由度、上級者向け
個人開発PCや特殊システムなど上級者X

ここからはそれぞれのOSごとに詳しく説明していきます。先頭の3単語は筆者が考えた、OSを3語であらわしたものになります。

debian系OS

Debian

安定・軽量・高自由度

Debianは安定性を最重視するディストリビューションです。コミュニティ主導で開発され、企業のサポートに頼らず自由ソフトウェアの理念を貫いています。リリース前に徹底的なテストを行うためバグが少なく、企業サーバーやミッション・クリティカル(銀行や医療関係など、確実性が必要な環境、すなわち絶対にダウンできない環境)な用途に適しています。実際、2020年時点でWebサーバの約17%がDebianで動作していたとの報告もあります。

その安定性ゆえソフトウェアが保守的で、初心者には設定が難しい側面もあります。しかしGoogle社が社内向けOSをUbuntuからDebianベース(gLinux)に切り替えた例もみられる通り大規模環境でも信頼されています。また複数アーキテクチャ対応や5年のLTSセキュリティサポートなど、長い目で見た運用が可能です。

~~~ここからは個人の意見です。軽く聞いてください。~~~

ちなみに筆者のサーバーたちはdebianを使用しています。安定性は本当にすごいです。他のOSで長期使ったことがないので単純に比較はできないですが、自身が使っているサーバーで、1年以上全く再起動していないものもあります。中・上級者向けといってもそこまで難しいものはないですし、調べれば出てきます。困ったらdebianをお勧めします(ひいき目)Debian最高~!

~~~ここまでが個人の意見でした。~~~

Ubuntu

多ユーザー・GUI・サーバー

UbuntuはDebianを基盤に、デスクトップ利用のしやすさを追求したディストリビューションです。

初心者でも扱いやすい洗練されたUIや豊富なソフトウェアが魅力で、個人から企業まで幅広く使われています。世界のWebサイトの約13%がUbuntuサーバー上で動いているとの統計もあり、デスクトップだけでなくサーバー市場でも存在感があります。

Canonical社による5年保証のLTS版提供や有償サポートも整っており、コミュニティも非常に活発です。Ubuntuは特に日本でも書籍や情報源が豊富で、Linux入門には定番と言えます。Dellなど一部メーカーはUbuntuプリインストールPCを販売しており、クラウド事業者でも公式イメージが提供されています。

LinuxMint

Cinnamon・初心者・日本語

Linux MintはUbuntuをさらに初心者向けに洗練したデスクトップOSです。

Windowsパクリライクな操作感(スタートメニュー風のメニューやタスクバー)を備え、インストール直後からLibreOfficeなど主要アプリが使える手軽さがあるため、WindowsからLinuxに乗り換える予定の方にはおすすめ。日本語環境への配慮も行き届いており、Linux初心者や家庭での日常利用に適しています。Mintは公式サポートはありませんが、ユーザーコミュニティによるフォーラムやドキュメントが充実しています。

近年Mintの人気は高く、2024年にはLinuxコミュニティサイトDistroWatchのダウンロードランキングでMintが第1位になったことも話題となりました。これはMintの使いやすさと安定性が多くのユーザーに支持されていることを示しています。

Red Hat Enterprise Linux系

Red Hat Enterprise Linux

商用利用・安定・有償ソフト

**RHEL (Red Hat Enterprise Linux)は商用サポート付きの企業向けLinuxとして事実上の標準となっているOSです。Red Hat社による24時間365日のサポートや長期のライフサイクル提供が大きな特徴で、対応ハードウェア・ソフトウェアの豊富さから「企業で最も使われるLinux」と言われます。

金融機関や通信業など多くの大企業でミッションクリティカルな基盤として導入されています。セキュリティ面ではSELinuxを標準有効化するなど厳格で、10年以上のサポート期間中にセキュリティパッチが継続提供されるため安心です。2023年にはRed Hat社がRHELのソースコード公開ポリシーを変更したことが話題になりましたが、それだけRHELの動向は業界に大きな影響を与えています。

Fedora

最新技術・コミュニティ・高自由度

FedoraはRed Hat社が支援するコミュニティ開発の最先端ディストリビューションです。新しい技術やパッケージを積極的に取り入れるローリングリリースに近い性質を持ち、最新のソフトウェアをいち早く試したい開発者層に人気があります。

例えばWaylandや最新デスクトップ環境の導入もFedoraが先行し、その後RHELにフィードバックされるケースが多々あります。Fedora自体は短いライフサイクル(約1年強のサポート)で頻繁にアップグレードが必要ですが、これを「楽しめる人」向けのディストリビューションとも言えます。企業で公式に使われることは少ないものの、社内の技術検証や開発マシンで利用するエンジニアもいます。なお、

Fedoraは上記のRHELの「実験場」のような位置付けで、ここで安定した技術がRHELへと採用されていく循環になっています。

CentOS

開発終了・安定性・定番

CentOSはRHELと互換性を持つ無料のクローンOSとして長年親しまれてきました。特にCentOS Linux時代(〜2021年)は、コストを抑えたい企業やホスティングサービスで事実上の標準でした。RHELとバイナリ互換で商用ソフトが動作するメリットから、官公庁システムや大学のサーバーなど日本国内でも数多く導入実績があります。

しかし2020年末の発表によりCentOS Linuxの開発終了が決まり、CentOS 8は早期にサポート終了していますのでよってこれからCentOSを入れることはお勧めしません。

これに伴い、完全互換を目指す後継のAlmaLinuxRocky LinuxCentOS StreamというRHEL開発版のローリングリリースコミュニティから登場し、CentOSユーザーの受け皿となっています。CentOSは「無料のRHEL」として築いた知名度が高く、移行期の現在もCentOS 7系が一定数使われています。今後はCentOS Streamも含め、新たな選択肢への移行が進むでしょう。

Oracle Linux

有償・Oracle・無停止パッチ

Oracle LinuxはRed Hat社のクローンにOracle独自機能を加えたエンタープライズOSです。商用サポートが充実しており、特にOracleデータベース製品との高い親和性が特徴です。

たとえばカーネルにはUEK (Unbreakable Enterprise Kernel)というOracle最適化版を搭載し、加えてKspliceによる無停止のカーネルパッチ適用など、ミッションクリティカル用途に嬉しい機能を持ちます。Oracle LinuxはCentOS終了後の受け皿の一つとして注目され、実際CentOSからの移行ツールも提供されています。無償で利用・アップデート可能ですが、企業が契約すれば24時間体制のサポートや追加機能が得られます。

特にOracle Cloudとの相性が良く、クラウド上でOracle Linuxを選ぶ企業も増えています。Oracle製品を利用する企業にとって、コスト効率と柔軟な契約条件を備えた魅力的な選択肢と言えるでしょう。

~~~ここからは個人の意見です。軽く聞いてください。~~~

OracleのAlways Freeを契約しようとして、何も設定しないとこのOSを入れることになってしまいます。十分注意してください。

~~~ここまでが個人の意見でした。~~~

Arch Linux系

Arch Linux

開発者・上級・高自由度

Arch Linuxは高度なカスタマイズ性を求めるユーザー向けのディストリビューションです。インストール直後は最小限のシステムのみで、ユーザー自身が必要な構成を一から作り上げる思想になっています。

ローリングリリース方式を採用し常に最新のパッケージを提供するため、手動で頻繁なアップデート管理が必要ですが、その分最新技術やパッチを即座に享受できます。

公式サポートこそありませんが、ArchのWikiは非常に充実しており問題解決の情報が網羅されています。またAUR (Arch User Repository)と呼ばれるユーザー共同のパッケージリポジトリが存在し、公式で提供されないソフトも容易にインストール可能です。

一般企業でArchを使う例はほとんどありませんが、Valve社が携帯型ゲーム機Steam DeckのOS「SteamOS 3.0」にArchベースのシステムを採用したことは注目すべき事例です。このようにArchは尖った存在ながら、熱心なユーザコミュニティに支えられLinux文化の一翼を担っています。

AsahiLinux

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M1macbookにネイティブのLinuxを入れたいというニッチな需要に答える逸品。
上記ArchLinuxをもとにしているそうです。

※まだ開発中なので動かなくなっても自己責任です。気を付けてください。

参考文献

Linuxディストリビューションの一覧と特徴|初心者からプロまで使える選び方
「Linuxを使ってみたいけど、ディストリビューションって何?」 「種類が多すぎてどれを選んだらいいのか分からない…」Linuxを学び始めた人が必ずぶつかる疑問です。LinuxはWindowsやmacOSのように一つの製品ではなく、さまざま...

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